交通事故や自損事故などで、車をぶつけたり擦ったりした修理のご相談で多いのは、「傷やへこみがある程度分からなくなればいいので、安く修理して欲しい」とのご相談です。
弊社のホームページでも、お客様のご希望に沿った修理方法を提案します!と謳っています。できる限りお客様に喜んでいただけるような、ご提案をさせていただくように心がけています。
今回は、スズキワゴンRのフロントバンパーの修理のご依頼です。
古い車だしお金は掛けたくないので、恥ずかしくない程度に修理できればいいです。
ワゴンRのフロントバンパーの損傷確認
フロントバンパーをぶつけて、穴が空いていますね。今回の損傷の場合、4パターンの修理方法が考えられます。
バンパー修理の4つのパターン
1.修理塗装する
少しの損傷でしたら修理塗装が最善の方法になります。
今回の損傷箇所は穴が空いて破れたようになっていて、多少変形もしています。これは無理に修理しますと時間が掛かりすぎて、工賃が余計に高くなってしまいそうです。
修理塗装をする場合の費用は、修理塗装代 + 脱着工賃 となります。
2.新品バンパーと取り替える
新品バンパーには、塗装済みのものと未塗装のものが有ります。これはメーカーや車種や型式などで予め決まっています。
未塗装のものでしたら、塗装する必要があります。当然、未塗装のバンパーの方が安く買えますが、塗装代が加わりますので結果としてどちらもあまり変わらない金額になります。
新品バンパー交換をする場合の費用は、新品バンパー代 (+塗装代)+ 取替工賃 となります。
3.中古バンパーと取り替える(要修理・塗装)
業者用のネットワークで全国の中古パーツ屋さんから、中古パーツを探す事ができます。販売台数が少なかったり、新しすぎる車種だと見つからない場合もあります。
どんなに状態が良いものでも、ほとんどの場合は多少のキズや色あせ等があります。ですので通常はキズなどを修理してから塗装をします。また色違いのパーツしかない場合もあり、その場合も塗装が必要になります。
この場合の費用は、中古パーツ代 + 修理塗装代 + 取替工賃 となります。
4.中古バンパーと取り替える(修理・塗装不要)
お客様の合意があれば、ボディーと同じ色のバンパーが見つかって、それなりに状態が良い場合に、修理や塗装をせずに取り替えて完了にします。このことを業界用語では、ポン付けと言ったりします。
中古パーツを注文する場合は、文字情報からしか状態が推測できません。
- 中央に5cmの線キズあり。下部にガリ傷あり。
- 色あせあり
- 取付部の割れなし
このような情報を元に状態を推測しますので、思っていた状態と違うという場合もあります。
この場合の費用は、中古パーツ代 + 取替工賃 となります。
修理方法の決定
以上のパターンから、それぞれの料金を割り出しました。そのことをお客様にお伝えし、助言もしながら比較検討をしました。今回のお客様は、一番安くなるパターンの「中古バンパーをそのまま取り替える」ことを希望されました。
少々のキズ等は気にしないので安く済ませたいとの事ですので、中古バンパーで修理や塗装をせずに済む程度の状態のもので、同色のものを探しました。
下の方に擦ったガリ傷が有りましたが、下から覗かないと分からないような位置にあるようなので、お客様も問題がないと言われたので、注文する中古バンパーを決定しました。
中古バンパーの状態
想像以上に綺麗な状態の中古バンパーが届きました。これなら問題もなさそうです。
フロントバンパー取り替え後
問題なく取り替える事ができました。ごく稀に、取り付け穴の位置が合わなかったり、配線が合わなかったりと、微妙に違う場合があるので、取り替えが完了するまで安心できません。
まとめ
中古バンパーが約10,000円、取替工賃が3,000円と、かなり安く済ませる事ができました。
このように弊社では、弊社が儲かる事よりも、お客様のご希望に添えるような修理方法を第一に考えてご提案しています。
お見積りは無料でやっていますので、お気軽にご相談ください。