交通事故で修理代をもらって修理しないのは詐欺！？

【ご相談内容】修理代をもらって修理をしないことはできる？

「交通事故の修理による保険金をもらって、修理をしないことはできますか？」

時々ですが、弊社にもこういうご相談をいただく事があります。

【回答】できます

その答えを先に言いますと、修理代をもらって修理をしないこともできます！詐欺でも何でもありません。その修理代を次の自動車の買い替えに充てることも問題ありません。

少し分かりづらいので、これからもう少し詳しく解説します。

相手がいる事故で、事故相手（の保険会社）から修理代が支払われるケース

あなたの愛車に損害を与えられたのですから、事故の相手側（の保険会社）から修理代をもらうのは当然の権利です。

過失があなたにもあるのでしたら、その分を差し引かれて支払われることになります。
80対20の過失割合で、相手が80％悪いのであれば修理代の80％を受け取ることになります。

そして実際に修理をするかしないのかはあなたの自由です。

自損事故で車両保険が支払われる場合

車両保険は、あなた自身があなたの自動車の損害に対して入っている保険です。

車両保険はけっこう割高です…そんな高い保険料を払っているのですから、使ったほうが良いときに使うのはあなたの当然の権利です。状況によっては使わないほうが良いときもあります。

車両保険でも同じように、車両保険での修理代をもらって修理しないでも大丈夫です。

車両保険には複数のコースがあるので要確認

車両保険にはいくつかのコースがあります。いたずらや自然災害での保証の有無や、相手がいる事故でしか保証の対象にならないコースもありますので注意が必要です。

全損扱いの場合は少し注意

最近では全損扱いの場合は保険会社がその車を回収する場合が多いです。

ですので全損扱いの場合は修理せずに乗り続けるということができないので注意が必要です。

修理代をもらって修理をしない場合の現実問題

交通事故での修理の場合は、通常でしたら自動車の修理はディーラーや修理工場などにお願いをすることになります。

そして修理工場と保険会社が見積もりを出し合ったりして交渉し、的確な修理代金が決定します。このときに、修理代を多くもらいたい修理工場と、修理代の支払いを抑えたい保険会社とのプロ同士の駆け引きがあります。

また実際に修理を始めると、見積もりには入っていなかった損傷が見つかったりもしますので、その分が上乗せされたりもします。

しかし修理工場は、修理をしないのに修理工場が見積もりや保険屋との交渉を引き受けるでしょうか？

もちろん基本的にはNO！です。修理されない事が分かっているのに、見積りや保険屋さんとの面倒な交渉を引き受けるはずがありません。

そうなりますと、修理代の見積もりは素人であるあなたとプロである保険会社の間で行われることになります。

結果は明白ですね？実際の修理代より安い金額になることがほとんどでしょう。

修理しないときの注意点

・消費税分は支払われない
修理をしないのに修理代を受け取る場合は、保険会社が出した修理代から消費税分が差し引かれます。

・保険屋さんから見積り代を差し引かれる可能性
保険屋さんに見積りを依頼する訳ですから、見積り代を差し引かれる可能性があります。

ダイ・ケンオートサービスでの見積もり

弊社では通常はお見積りは無料で行なっています。

今回のようなケースで弊社にお客様からご相談があった場合は、保険会社との協定金額（決定したお見積り金額）の10%をお見積り料としていただく事でお引き受けしています。

弊社では自動車任意保険の代理店もやりながら、実際に交通事故での自動車修理もやっていますので、保険に対する実践的な知識も豊富です。

交通事故での自動車保険に関係することもお気軽にご相談ください。