合皮シートの破れでお困りではありませんか?破れが広がる前の早めの修理で、シートの取り替えや張り替えよりも、お手軽に修復できる可能性があります。今回は、パジェロの合皮シート修理の事例をもとに、インテリアリペアの特徴や作業工程、仕上がりについてご紹介します。
取り替えるほどではないけれど気になる…そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。
インテリアリペアのメリット
ダイ・ケンオートサービスでは、お客様の大切なお車の合皮シートの破れに対するリペアサービスもやっています。シートの破れは見た目の問題だけでなく、そのまま放置すると破れが広がってしまう可能性もあり、早めの対処をおすすめしています。
弊社が提供するインテリアリペアは、シートの取り替えや張り替えと比べて、作業時間が短く、費用も抑えられるのが特徴です。シート全体を交換する必要がないため、お客様の金銭的負担と時間的負担を最小限に抑えることができます。
ただし、リペアには限界もあり、完璧な修復をお約束するものではありません。しかし、破れを目立たなくし、実用的なレベルまで改善することが可能です。修理の可否や仕上がりの程度は、破損の状態によって異なりますので、まずはご相談ください。
合皮シートの破れについて
合皮シートの破れは、どの車種でも起こりやすいトラブルです。特に運転席の外側(サイド部分)は、乗り降りの際に頻繁に擦れたり圧力がかかったりするため、大きく破れやすい箇所となっています。
合皮シートが破れやすい理由は以下の記事で解説しています。
今回ご紹介するパジェロの事例では、サイド部分が大きく裂けてしまっていました。今回の場合は、シートのパイプライン部分に破れがかかっており、技術的に難しい修理でしたが、リペア可能と判断いたしました。
このような破れを放置してしまうと、体重をかけることで破れが更に広がったり、破れた部分から中材が抜け落ちたりする可能性があります。
丁寧な作業工程
破れたシートのリペアは、複数の工程を丁寧に行うことで、より良い仕上がりを実現していきます。それぞれの工程について詳しくご説明いたします。
クリーニング
まず最初に、数種類のプロダクトを使い、対象箇所のクリーニングを行います。これは単なる清掃ではなく、その後の補修や塗装の密着性を高めるための重要な下準備です。特に油分など、目に見えない汚れまでしっかりと除去することで、より美しい仕上がりが期待できます。
破れの補修
この工程では、破れた部分を特殊な補修剤で修復するだけでなく、周辺部分にも補強を入れます。これにより、一度修理した箇所が再び破れてしまうのを防ぎます。このパジェロの事例では、シートのパイプライン部分に破れがかかっており、技術を要する修理となりました。
塗料の調色
破れの補修が完了したら、塗料の調色を行います。弊社では市販されていない特殊な専用塗料を使用し、元のシートの色に限りなく近い色を作り出します。シートの経年変化による微妙な色の違いまで考慮し、違和感のない仕上がりを目指します。
シボ模様の再現
シートの質感を再現するため、シボ模様の再現を行います。補修直後の表面は平滑な状態になっているため、そのままでは周囲との違いが目立ってしまいます。専用の技法でシボ模様を丁寧に再現することで、より自然な仕上がりを実現します。
仕上げ塗装
最後の仕上げ塗装では、周囲との色の調和や艶の具合まで細かく調整します。塗装の濃さや重ね塗りの回数を微調整しながら、補修箇所が目立たないよう、細心の注意を払って作業を進めます。
それぞれの工程で熟練の技術と経験を活かし、可能な限り美しい仕上がりを目指して丁寧に作業を進めていきます。
合皮シートのリペアにおいて、シボ模様(シート表面の凹凸模様)の復元は、仕上がりの質を大きく左右する重要な工程です。
今回のパジェロの事例では、破れた箇所が比較的平らな部分だったため、シボ模様を上手く表現することができました。
しかし、シートの形状や場所によっては、この作業が難しいケースもあります。例えば、大きく曲がっている部分や、狭い箇所では思うような仕上がりが困難です。また、シートの模様の種類によっては完全な復元ができない場合もあります。
シートリペア後
完全に新品のようにとはいきませんが、かなり綺麗になりました。パジェロの事例では、平らな部分での作業だったため、シボ模様も自然な仕上がりとなっています。近くで見るとリペア跡が分かる程度で、「想像以上に綺麗になってびっくりしました!」と、お客様からもとても喜んでいただけました。
破れも絶対に再発しないわけではありませんが、補強も入れましたので大切に乗れば破れる可能性も低いかと思います。
ご依頼前に知っていただきたいこと
合皮シートの破れのリペアをご検討いただく際、まずは破損状態の確認が必要です。破れの大きさや場所、シートの形状などによって、リペアが可能かどうかの判断が分かれます。
また、リペアが可能と判断できる場合でも、仕上がりの程度は破損状態によって異なってきます。複雑な形状の部分や大きな破れの場合は、完璧な修復が難しい場合もあります。
そのため弊社では、お見積もりの際に、想定される仕上がりについて詳しくご説明させていただいています。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
外装のキズ修理と同様に、合皮シートの破れも早めの対処がおすすめです。破れが広がる前の早い段階での修理であれば、より良い仕上がりが期待できます。
まとめ
合皮シートの破れは、どの車種でも起こりやすいトラブルですが、弊社のインテリアリペアサービスで、多くの場合、目立たない状態まで修復することが可能です。シート全体の取り替えや張り替えと比べて、作業時間も費用も抑えられるのが特徴です。
今回ご紹介したパジェロの事例のように、丁寧な作業工程と熟練の技術により、破れの補修からシボ模様の再現まで、可能な限り美しい仕上がりを目指します。
お車の合皮シートに破れが発生した際は、破れが広がる前の早めの対処をおすすめします。
まずはお気軽にご相談ください。破損状態を確認させていただき、リペアの可否や仕上がりについて、丁寧にご説明させていただきます。