車の合皮シートの破れで困っていませんか?革に比べて合皮は大きく破れることが多いのが特徴です。また革シートでも側面は合皮になっている場合が多いです。
シートの側面部分には、乗り降りするときに力が加わりやすいために、破れが発生しやすい箇所になります。
張り替えるとなるとかなり高額になりますが、部分補修であるインテリアリペアですと、張替えよりも低価格で速く補修をすることができます。
今回は、そんな合皮の破れの補修のご依頼をいただきました。
合皮シートの破れの現状確認
側面部分が大きく破れていますね。生地が欠損している部分もあります。合皮シートではこのように大きく破れることがあります。その原因については以下の記事で解説しています。
今回のご依頼での注意事項
インテリアリペアはあくまで補修ですので、完全に直せる訳ではありません。また、生地や傷み具合などで仕上がりも変わってきます。今回の場合では以下のような注意点があります。
縫い目がつぶれる
このシートでは、縫い目部分の生地が剥がれていています。欠損している部分は特殊なパテで埋めて処置しますので、縫い糸部分がパテで埋まってしまい、縫い目が潰れてしまう可能性があります。
シボ模様が完全には再現できない
皮革製品には特有のシボ模様があります。パテ埋めだけをするとその部分だけつるんとなって違和感が出ますので、似たようなシボ模様を再現します。しかし完全には再現できませんので、リペア部分の模様が変わってしまいます。
強度が劣る可能性がある
今回の場合は、破れ部分に補強をして再発を防ぐ処置が必要です。しかし完璧にはなりません。破れが再発する可能性はあります。もしくは、補強した周りから新たな破れが発生する可能性があります。
以上のような注意点がありましたので、しっかりと説明をして、ご納得いただいた上でのお引き受けをしました。作業途中の解説写真の公開は、技術漏洩の防止の観点からできませんので、以下は施工後の写真です。
合皮シートの破れリペア後
少し離れて見ますと、ほとんど問題がない程度に仕上がったと思います。
近くでよく見ますと、一部の縫い糸部分が潰れてしまってます。またシボ模様も若干違うことが分かると思います。
しかしリペア前から比べると、生まれ変わったように綺麗になって、見た目が良くなったと思います。取り替えや張り替えに比べて、速く安く修復できるのがインテリアリペアの特徴です。
代表の江頭が、最高の技術と材料で、真心を込めてリペア作業を行ないます!
自動車内装の傷みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。インテリアリペアの詳細は下記リンクよりご覧ください。