「レザーシートの色あせが気になる…ネットで調べたら染めQっていう塗料があるみたい。自分でやれば安く済むし、試してみようかな」
そう考えて染めQでの塗装に挑戦される方は少なくありません。
しかし、「染めQで塗装したら失敗してしまった。何とかなりませんか?」というご相談も時々あります。
実は、レザーシートの塗装は想像以上に高度な技術が必要な作業です。今回は、レクサスのオーナー様が染めQでDIY塗装に挑戦して失敗してしまったケースをご紹介します。
なぜDIYで失敗してしまうのか?
このケースを見ていただければ、「やっぱりプロに頼んだ方が良かったかも…」と感じていただけるはずです。
もし今、染めQでの塗装を検討されているなら、作業を始める前にぜひこの記事をお読みください。失敗してからの修正は、最初からプロに依頼するよりも高額になってしまうことがあります。
今回の失敗ケース:何が起きたのか
実際にお持ち込みいただいたレクサスがこちらです。しかしレクサス、カッコイイですね♪
レクサス外観

運転席シートの状態


一見すると「塗れてはいる」ように見えますが、よく見ると、
- 全体的に白すぎて、元のシートの色味と全く違う
- 表面がテカテカして、レザーの質感が失われている
助手席シート



こちらはさらに問題が顕著です:
- 塗った部分と塗っていない部分の境目がクッキリ
- 全体的に白すぎる
- ムラが目立つ
これらすべてに「失敗の理由」があります。
なぜ染めQでは失敗してしまうのか?プロが解説する3つの理由
理由1:レザーの色は「単色」ではない
「白いシートだから白色で塗ればいい」
これは多くの方が陥る最大の誤解です。
実際には、白く見えるレザーシートでも、以下のような複数の色が混ざっています
- ベースの白
- 影を作るための黒
- 温かみを出すための黄色
- 深みを出すための赤
これらが微妙なバランスで混ざることで、「高級感のある白」になっているのです。
市販の「白色」を塗ってしまうと、この繊細なバランスが完全に崩れ、「真っ白な作り物」のような不自然な仕上がりになってしまいます。
プロの調色では、車種や年式、経年劣化の状態まで考慮して色を作り上げます。
理由2:レザー専用の塗装技術が必要
染めQは確かに「レザー用」と書かれていますが、以下の点で専門的なレザー塗装とは大きく異なります。
- 塗料の違い
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- 染めQ:スプレー缶の一般向け塗料
- プロ用:革の柔軟性を保つ特殊な配合の塗料(海外から輸入)
- 塗装方法の違い
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- 染めQ:スプレー缶の一般向け塗料
- プロ用:革の柔軟性を保つ特殊な配合の塗料(海外から輸入)
- 結果の違い
-
- 染めQ:表面が硬化し、座ったときにすぐにひび割れる可能性
- プロ:革の質感を保ち、長期間使用できる
理由3:失敗すると修正コストが跳ね上がる
今回のケースでは、リペア作業の前に「染めQを剥がす作業」が必要になりました。
これが意外と大変な作業です。
- 専用の溶剤を使って、丁寧に剥がしていく
- 元のレザーを傷めないよう、慎重に作業する必要がある
- この剥がし作業だけで、通常のリペア料金に追加費用が発生
つまり、「DIYで失敗→プロに修正依頼」は、最初からプロに頼むより高額になるということです。
「安く済ませたい」という気持ちでDIYに挑戦した結果、かえって高くついてしまった…これは避けたいですよね。
プロの技術で蘇ったレザーシート
それでは、プロの技術で修復した結果をご覧ください。
リペア作業の流れ
- 染めQを専用溶剤で丁寧に除去
- 下地を整える
- 色を調色(車種・年式・劣化状態を考慮)
- 専用塗料で塗装
- 仕上げ処理

下から、本来の色が出てきました。
使用する塗料は、海外から輸入している特殊な革用の塗料です。後々の剥がれにくさや、革の質感まで考えられた特殊なものですので、自然な仕上がりになります。
運転席レザーシート施工後


仕上がりのポイント
- 元のレザーの質感を再現
- 自然な色味
- 境目がわからない均一な仕上がり
助手席レザーシート施工後


失敗時のクッキリした境目も、ムラも、すべて消えて美しく仕上がりました。
ダイ・ケンオートサービスのレザーシート修理
弊社が選ばれる理由
1. 高級車専門の技術力
レクサス、ベンツ、BMWなど、高級車のレザーシートを数多く手がけてきた実績があります。
2. 海外製プロ用塗料の使用
市販の染めQとは全く異なる、革の柔軟性と耐久性を保つ特殊な塗料を使用。
3. 代表自らが施工
代表の江頭が、すべての作業を責任を持って担当します。下請けや外注は一切なし。だからこそ、高品質な仕上がりをお約束できます。
最後に:後悔しないために
自分で塗装に挑戦する気持ち、私も理解できます。(私も昔、自分の車を缶スプレーで塗ったことがありますから!)
でも、レザーシートは車の中で最も目立つ部分であり、最も手が触れる部分です。
ここが不自然に仕上がってしまうと、毎日運転するたびに気になってしまいます。
今回のレクサスのオーナー様も、「最初からプロに頼めばよかった」とおっしゃっていました。あなたには、同じ後悔をしてほしくありません。
大切な愛車のレザーシートを、プロの技術で美しく蘇らせませんか?
お問い合わせ、お待ちしております。
代表の江頭が、最高の技術と材料で、真心を込めてリペア作業を行ないます!

自動車内装の傷みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。インテリアリペアの詳細は下記リンクよりご覧ください。
