レクサスなどの高級車に多い、人気のオプションの本革シートですが、正しいお手入れ方法や掃除方法を知っている人は少ないと思います。
せっかくの高級車の本革シートも、お手入れ方法や掃除方法が分からなければすぐに劣化して、残念な本革シートになってしまいます。
また本革シートと聞くと手入れ方法や掃除方法が難しそうですですが、車の本革シートは意外と簡単にお手入れする方法や掃除方法があります。
今回はそんな本革シートの手入れ方法や掃除方法、汚れを落とすのに便利な道具などをご紹介したいと思います。
家庭の本革ソファーと車の本革シートの違い
家庭の本革ソファーには、本革用の保護クリームを使用してお手入れすることは効果的です。しかし車の本革シートは、高温多湿な車内環境に耐えられるようなコーティング加工がされています。ですので、家庭用本革ソファーのように保護クリームを使用しても、そのそもコーティング加工に邪魔されて無意味…逆にカビ等や劣化の原因なる可能性もあります。
本革シートのお手入れ方法は?
1.砂やゴミを取り除く
いきなり拭いたりしますと、砂やゴミで革の表面を傷つけてしまう恐れがあります。
まずは表面やくぼみに溜まっている砂やゴミを取り除きます。取り除く方法はいくつかありますが、
- 掃除機で吸い上げる
- エアーで吹き飛ばす
- 柔らかいブラシで掃き落とす
などです。コイン洗車場の掃除機はエアー噴出もしますので一石二鳥ですね。
本革シートの縫い目などのくぼんだ場所にたまったゴミは、念入りに取り除いてください。
2.水拭きする
水で濡らしたマイクロファイバータオルを固く絞り、本革シートの表面を優しく拭いてください。
「えっ!?革シートって濡らしていいの?」
と思われるかもしれません。通常は財布やバッグなどの革製品は、濡れるとシミになったり変色の原因となります。
しかし自動車の革シートは、車内の高温や多湿などの過酷な環境にも耐えられるような厚めのウレタン塗装が施されています。
そのことによって、多少の水濡れは大丈夫なように作られています。
自動車の本革シートは少々濡れても大丈夫なように加工されています。それによって、メンテナンス剤などを塗っても革まで届かないという指摘もあります。
3.お手入れ完了!
「えっ!?たったそれだけ!?」と思われるかもしれませんが、通常のお手入れメンテナンスはこれで十分です。
逆に艶出し剤などを塗ることで、その時は艶が出て綺麗になった気がしますが、時間が経つことによって革が固くなりひび割れや劣化の原因となり、革の寿命を縮めることになりかねません。
汚れが気になる場合
それでも汚れが気になる場合は、バケツに水を入れてほんの少し中性洗剤を混ぜます。その水でマイクロファイバータオルを濡らして固く絞り拭き上げます。
それでも汚れが酷くて落ちない場合は、車専用の本革シートクリーナーを使用しましょう。
本革シートクリーナー使用時の注意点
車専用の本革シートクリーナーを使用する場合、色落ちや色剥げに注意する必要があります。特に劣化が始まった本革シートは、色落ちや色剥げが発生しやすくなります。まずは見えにくい部分でクリーナーを試してみることは必須となります。
もしも色落ちが見られる場合はそれ以上は何もせずにおいた方が良いかと思います。
つや出し剤について
革シート用の艶出し剤はなるべく使わないほうが良いと私は思います。
モノによっては、塗ったその時は艶が出て綺麗に見えても、時間が経つことによって素材に浸透して革が硬くなって劣化・ひび割れの原因になる場合があるのです。
まとめ
お手入れが難しいと思われている革シートですが、実は簡単なのです。
カー用品店には革シート用の様々なクリーナーや保護剤が売られていますが、固く絞ったマイクロファイバータオルで、こまめに拭き上げることが、本革シートの最高のお手入れ方法です。