今回はダッシュボードに付着した頑固な糊跡の除去事例をご紹介します。
お客様からのご依頼内容
「ダッシュボードに何かを貼り付けていた跡があり、糊が残っていて目立つので綺麗にして欲しい」というご相談をお客様からいただきました。
お電話での情報では、頑固な糊跡とのことでしたが、実際の状況を確認しなければ正確な判断ができません。そこでまずはお車を実際に拝見させていただくことにしました。
糊跡の状況確認と診断


実際にお車を拝見させていただくと、ダッシュボードに何かの機器を貼り付けていた跡がくっきりと残っていました。糊が頑固に付着しているだけでなく、その部分のダッシュボードが変色も起こしている状態です。
恐らく粘着力の強い両面テープを使用されていたのでしょう。このような両面テープ跡は時間が経つほど除去が困難になり、さらに変色も進行してしまいます。
貼り付けてあった箇所は、エアバッグの開く切れ目の部分です。この位置に機器を設置すると、エアバッグ作動時に貼り付けた機器が顔などに飛んでくる可能性があり、非常に危険です。
リペア作業の実施
今回の糊跡は非常に頑固に付着していたため、専用の溶剤を使用して除去作業を行いました。ここで注意が必要なのは、ダッシュボード表面のシボ模様(凸凹の質感)を潰さないようにすることです。
力を入れすぎたり、不適切な工具を使用すると、シボ模様が損傷してしまい、リペア跡が目立ってしまう可能性があります。
慎重に作業を進めた結果、糊を完全に除去することができました。ただし、糊の除去過程でダッシュボードの表面の色が一部剥げてしまいましたが、この後に塗装をするので想定内です。

調色と塗装による変色部分の修復
糊除去後は、変色した部分と色が剥げた箇所を塗装で修復していきます。ダッシュボードの塗装で特に注意するのは、できるだけ正確な調色です。
ダッシュボードは斜めから見ることになるので、わずかな色の違いでも非常に目立ってしまいます。専用の塗料を使用し、慎重に調色を行った後、変色部分に塗装を施しました。
作業結果 – 完全に目立たない仕上がりに
リペア作業が完了した結果、糊跡は完全に除去され、変色していた部分も周囲のダッシュボードと全く同じ色に修復することができました。
作業前は明らかに目立っていた糊跡と変色が、リペア後の写真をご覧いただくと分かるように、どこに跡があったのか全く分からない状態になっています。

リペア前後の比較写真

お客様にも大変喜んでいただき、「まさかここまで綺麗になるとは思わなかった」とのお言葉をいただけました。
まとめ – ダッシュボードリペアで大切なこと
今回のダッシュボードの糊跡除去とリペア作業では、二つの重要なポイントがありました。一つ目は糊除去時のシボ模様を潰さないようにすること、二つ目は正確な調色による色合わせです。特にダッシュボードは目立つ場所のため、わずかな仕上がりの違いも目立ってしまいます。
佐賀市のダイ・ケンオートサービスでは、「困ったを笑顔に変える」をモットーに、このような細かな車内インテリアリペアにも丁寧に対応させていただいています。ダッシュボードのベタベタ修理や車内クリーニングなども併せて承っております。
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