【施工事例】レザーシート補修|CX-5パンチングレザーの色剥げ修復

愛車のレザーシートに発生した色剥げや変色、擦れ。「もう張り替えをするしかないかな…」と諦めていませんか?

長年乗っているとどうしても劣化してしまうシートですが、インテリアリペアの技術を使えば、交換せずに美しく蘇らせることが可能です。

今回は、白いパンチングレザーシートの色剥げを、部分塗装で綺麗に修復した実例をご紹介します。

目次

ご依頼内容と状態確認

今回、お客様からご相談いただいた内容は、マツダCX-5の白いレザーシートの座面が黄色っぽく変色してしまっているというものでした。

「なぜこんな色になってしまったのか分からないけれど、綺麗にしてほしい」というご要望です。

レザーシートの変色は、経年劣化や紫外線の影響など様々な原因が考えられます。まずは実際の状態を詳しく確認させていただくことにしました。

実際の状態を確認

マツダCX-5レザーシート補修前

現車を拝見したところ、黄色っぽく見えていた原因が分かりました。これは白い塗膜が擦れて剥がれてしまい、下地である素材のレザー本来の色が出てきてしまったためです。一見すると変色のように見えますが、実際には色剥げによるものだったのですね。

幸いなことに、レザー生地そのものの傷みはほとんどありませんでした。破れやひび割れもなく、表面の塗膜が剥がれているだけの状態です。このような場合は、丁寧な下処理と塗装を行えば、かなり綺麗に仕上げることができます。

ただし今回の座面は、通気性を良くするために小さな穴が無数に開いているパンチングレザーという素材でした。補修作業では、これらの穴を塞いでしまわないよう細心の注意が必要となります。

パンチングレザー特有の注意点

パンチングレザーシート補修前のアップ

色剥げの原因について

レザーシートの色剥げは、多くの場合は乗り降りの際の摩擦が原因で発生します。特に座面や外側部分(サポート部分)は、体重をかけながら擦れやすい箇所ですので、塗膜が徐々に削られていくのです。

レザーシートは、動物の皮を鞣して強度を持たせた後、表面に塗料で着色されています。ですので、長年使用していると表面の塗膜層だけが擦れて剥がれ、下地の素材本来の色が見えてくることがあります。

今回のケースでは、白い塗膜の下にあったベージュ系のレザー素材が露出し、黄色っぽく見えていたわけですね。

パンチングレザーならではの難しさ

パンチングレザーは、通気性を確保するために規則的に小さな穴が開けられた高級素材です。この穴があることで夏場でも蒸れにくく、快適な座り心地を実現しています。

しかし、補修作業においては、この穴が大きな課題となります。通常のレザーシート補修と同じように塗装を行ってしまうと、塗料が穴に入り込んで塞いでしまい、パンチングレザーとしての機能が失われたり、見た目の違和感が大きくなる原因となります。

そのため今回の作業では、一つひとつの穴を塞がないよう、塗料の量や吹き付け方を慎重にコントロールする必要がありました。これは技術力と経験が求められる繊細な作業となります。

レザーシート補修の作業工程

今回は生地の傷みがなく色剥げのみでしたので、以下の工程で作業を進めました。傷や破れがある場合は、別途補修作業が加わります。

クリーニング作業

リペア作業の最初の工程は、色剥げ部分の入念なクリーニングです。一見すると単純な清掃作業に思えるかもしれませんが、これは仕上がり後の品質を左右する非常に重要な下準備なのです。

シート表面には、日常的な使用による皮脂汚れや、目に見えない油分が付着しています。これらの汚れが残ったまま塗装を行ってしまうと、塗料の密着性が低下し、せっかく補修してもすぐに剥がれてしまう原因となります。

弊社では専用のクリーニング剤を使用し、表面の汚れを完全に除去します。この工程を丁寧に行うことで、後の塗装がしっかりと密着し、長持ちする仕上がりが実現できるのです。

念入りな調色の重要性

クリーニングが完了したら、次は塗料の調色作業です。この工程もリペアの仕上がりを大きく左右する重要なポイントとなります。

レザーシートは経年変化により、新車時とは微妙に色が変わっていることがほとんどです。同じ白いレザーでも、紫外線の当たり方や使用状況によって、クリーム色に近くなっていたり、やや灰色がかっていたりと、一台ごとに異なる色合いになっています。

そのため、既製の塗料をそのまま使用するのではなく、実際のシートの色に合わせて細かく調色を行う必要があるのです。弊社ではレザー専用の特殊な塗料を使用し、何度も色を確認しながら調色を行います。

完全に同じ色を作ることは難しいですが、人の目で見て違和感を感じない程度まで色を近づけることは可能です。この調色作業には長年の経験が求められます。

塗装仕上げのポイント

調色が完了したら、いよいよ塗装作業に入ります。今回のパンチングレザーシートでは、特に慎重な作業が求められました。

パンチングレザーの小さな穴を塞がないためには、塗料の吹き付け量と角度、距離を細かくコントロールする必要があります。塗料を厚く塗りすぎると穴が埋まってしまいますし、薄すぎると色剥げ部分がカバーできません。

弊社では専用のスプレーガンを使用し、適切な圧力と距離を保ちながら、均一に塗料を塗布していきます。一度に厚く塗るのではなく、薄く何度も重ね塗りをすることで、パンチングの穴を保ちながら美しい仕上がりを実現します。

また、塗装後の艶や質感も周囲のレザーと合わせることが重要です。艶がありすぎたり、逆にマットすぎたりすると、補修箇所が目立ってしまいます。仕上げの段階でも細かく調整を行い、自然な仕上がりを目指します。

仕上がりとお客様の反応

マツダCX-5レザーシート補修後
パンチングレザーシート補修後のアップ

すべての工程を終え、マツダCX-5のシートは見違えるように綺麗になりました。

お客様に仕上がりをご確認いただいたところ、「全く分からない」「こんなに綺麗に直るとは思っていなかった」と、大変喜んでいただくことができました。黄色っぽく変色していた部分は、周囲の白いレザーと見分けがつかないほど自然な仕上がりとなりました。

パンチングレザーの小さな穴も一つも塞がることなく、通気性もしっかりと保たれています。触り心地も周囲の部分と変わらず、どこを補修したのか分からないほどの仕上がりです。

「他にも何かあったらお願いしたい」というお言葉をいただき、私たちとしても大変嬉しく思います。レザーシートの補修は、高い技術力があれば張り替えることなく美しく蘇らせることができるのです。

まとめ – レザーシート補修という選択肢

愛車のレザーシートに色剥げや変色が発生した場合、多くの方は「張り替えるしかない」と考えがちです。しかし、シート全体の張り替えには数十万円という高額な費用と、長い作業期間が必要となります。

インテリアリペアという部分補修の技術を使えば、シートを取り外すことなく、短時間で費用を抑えた補修が可能です。今回のマツダCX-5の施工では、19,800円で作業を完了することができました。

特に今回のように生地の傷みがなく、表面の塗膜が剥がれているだけの状態であれば、費用を抑えながらも綺麗に仕上げることができます。

パンチングレザーのような特殊な素材でも、適切な技術と経験があれば、機能を損なうことなく美しく補修することができるのです。

レザーシートの色剥げや変色にお悩みの方は、張り替えを検討される前に、まずはインテリアリペアという選択肢があることを知っていただければと思います。

お気軽にご相談ください。実際の状態を拝見させていただき、最適な補修方法をご提案いたします。

代表の江頭が、最高の技術と材料で、真心を込めてリペア作業を行ないます!

代表江頭健二
エガ社長

自動車内装の傷みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。インテリアリペアの詳細は下記リンクよりご覧ください。

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マツダCX-5レザーシート補修前

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