車のシートに嘔吐されても、シミ汚れは業務用の機材で綺麗に落とせます。ただし、臭いはその場では取れないことが多く、胃酸で生地が変色してしまうこともあります。この記事では、実際の施工事例をもとに、弊社のクリーニングでできることとできないことをお伝えします。
施工事例|数日経った後部座席の嘔吐汚れ
クリーニング前
後部座席に嘔吐されてから、数日が経った状態でお持ち込みいただいたお車です。お客様ご自身では拭き取りも洗剤も使わず、そのままの状態でした。
座面には、嘔吐物が乾いた白い跡が広がっています。背もたれの下の方にも、飛び散った跡が残っていました。


クリーニング後
まずは専用の洗剤で、シートに染み込んだ汚れを浮かせます。そのあと、温水を噴き出しながら同時に強力に吸い上げる業務用のリンサーで、浮かせた嘔吐物を回収していきます。仕上げに消臭処理も行いました。
座面に広がっていた白い跡も、背もたれに飛び散っていた跡も、写真のとおり見えなくなりました。


今回は汚れていない部分も含めて、座面と背もたれをそれぞれ全体クリーニングしています。面の半分だけや一部分だけを洗うほうが、かえって作業がやりづらいためです。
臭いはその場では取れないことが多いです
見た目は綺麗になりましたが、今回のお車のシートも臭いは残りました。
クリーニングでは消臭処理も行っています。それでも、嘔吐の臭いは素材への染み込み具合や時間の経過によって残ることがあります。そのため、当店では「臭いも完全に取れます」とはお約束していません。
一方で、クリーニングから数週間ほどで臭いが薄れていった、というお声をお客様からいただいたこともあります。「汚れはその日のうちに落とせるが、臭いは数週間かけて薄れていくこともある」とお考えください。
胃酸で生地が変色していたケースもあります
これまでの施工では、嘔吐物に含まれる胃酸によって、シートの生地が少し変色していたケースもありました。
その時は、汚れそのものはクリーニングで落とせました。しかし、変色した部分は跡のように残ってしまいました。クリーニングは汚れを回収する作業なので、生地の色そのものが変わってしまった場合は元に戻せません。
車内で嘔吐されたときの応急処置
固く絞ったタオルで表面だけを拭き取る
もし車内で嘔吐されてしまったら、まずは固く絞ったタオルなどで、表面の嘔吐物だけを拭き取ってください。
洗浄剤などの液剤は吹きかけない
洗浄剤などの液剤を吹きかけるのはやめてください。嘔吐物が溶けて、シートの奥まで染み込んでしまう原因になります。
重曹は振りかけない
ネットでは、嘔吐の消臭には重曹が効くとよく紹介されています。そのため、シートに重曹を振りかけてからお持ち込みになる方も少なくありません。
しかし、これまでの施工を振り返っても、重曹で嘔吐の臭いが取れたという実感はあまりありません。さらに、生地に入り込んだ重曹の粉を取り除く手間が増えるので、クリーニングが大変になります。
重曹は振りかけずに、表面を拭き取っただけの状態でお持ち込みいただくことをおすすめします。
何もせずにお持ち込みいただいても大丈夫です
今回のお車は、数日間なにもせずにそのままの状態でしたが、汚れは綺麗に落とせました。無理に自分で何とかしようとするよりも、表面を拭き取ったらそのままお持ち込みいただくほうが安心です。
ただし、嘔吐の汚れは時間が経つほど落ちにくくなります。できるだけ早めにご相談ください。
料金と作業時間
今回の事例は、座面と背もたれの全体クリーニングで6,600円、作業時間は2時間ほどでした。
料金は汚れの程度や範囲によって変わります。車種別の料金は車内クリーニング価格表でご確認ください。
コーヒーやジュースなど、嘔吐以外のシートのシミについては車のシート汚れ・シミは落とせます|プロが布シートの染みを徹底除去で詳しくご紹介しています。
まずは写真を送ってご相談ください
嘔吐の汚れは、LINEで写真を送っていただければ、大まかな料金をお伝えできます。正確な金額と仕上がりの見込みは、実際にお車を拝見してからお伝えします。
「数日経ってしまったけれど、まだ落ちるかな?」といったご相談だけでも大丈夫です。お気軽にご連絡ください。
