ボンネットのクリア剥がれ修理はいくら?スバルXVを全剥離した実例

ボンネットのクリアが剥がれてきて、修理費用がいくらかかるのか気になっている方は多いと思います。

先日お預かりしたスバルXVは、ボンネット全面のクリアが剥がれていました。実際の作業写真とともに、修理でどこまで直るのか、そして今回いただいた費用までお伝えします。

目次

スバルXVのボンネット、クリアが全面で剥がれていました

クリア層が剥がれてカラー層が露出したスバルXVのボンネット

お預かりしたスバルXVです。ボンネットの広い範囲でクリア層が剥がれ、その下のオレンジのカラー層が露出しています。剥がれた縁は白っぽくなっていて、指で触ると段差ができているのが分かります。ここを爪でめくるとポロポロと剥がれが広がっていきます。

クリア層は塗装面を紫外線から守る役割を持っています。この層が失われると、下のカラー層が直接紫外線を浴びることになります。ここまで進行した状態では、部分的な補修では対応できません。

クリアだけを塗り直すことはできません

古い塗膜を削り落として下塗り剤が出た状態のボンネット

クリアが剥がれているのだから、その上からクリアを塗れば直るのではないか。そう考える方は多いと思います。しかし、剥がれかけたクリア層の上に新しいクリアを重ねても、絶対に綺麗にはなりません。

ですから、古い塗膜を削り落とすところから始めます。写真はクリア層とカラー層を削り落とした状態です。グレーに見えているのは、新車のときに入っていた下塗り剤の層です。ボンネット全面をここまで削り落としました。

クリア剥がれがなぜ起こるのか、その仕組みについては天井・ボンネットのクリア剥げ|クリア塗装だけでは直らない理由と正しい修理法で詳しく説明しています。

一番手間と時間がかかるのは、塗装ではなく下処理です

鈑金塗装と聞くと、塗る作業が中心だと思われるかもしれません。ところが実際は逆です。この作業で一番時間がかかるのは、塗る前の段階です。

古い塗膜の剥ぎ取りには、サンダーを使います。ただし機械を当てれば一気に落ちるというものではなく、必要に応じて手作業も加えながら進めます。ボンネットは平坦ではありません。緩やかなカーブがあり、稜線も通っています。この形に沿って均一に削り落としていくところが難しいポイントです。

今回のスバルXVでは、剥ぎ取りだけで3〜4日かかりました。他のご依頼と並行しながらの作業になるため、この工程だけでもまとまった日数が必要になります。

サーフェイサーを塗布したスバルXVのボンネット

削り落とした後は、サーフェイサーと呼ばれる下塗り剤を吹き付けます。この層が塗料の食いつきを良くして、表面の細かな凹凸も埋めてくれます。乾いたらまた研いで、平らに均していきます。

下地が波打っていると、塗装したときに光の反射で歪みが目立ってしまいます。ボンネットは面積が広く、人の目に一番入る場所です。だからこそ、ここで手を抜くことはできません。

隣のバンパーやフェンダーに色を合わせることも、難しいポイントです

車のボディカラーにはカラーコードが決められていて、どの色をどの割合で混ぜるかという配合も決まっています。多いものでは数十種類の色を混ぜ合わせて、1つの色を作ります。

それなら配合どおりに作れば済むはずだ、と思われるかもしれません。ところが、そのまま塗ると隣のバンパーやフェンダーから浮いてしまいます。

主な理由は日焼けや塗料の劣化です。車は何年も紫外線を浴び続けています。新車のときの色と、今のお車の色は同じではありません。さらに言えば、新車の段階でも色が完全に揃っているとは限りません。パーツが製造・塗装された工場が違えば、微妙に色が違う場合もあるのです。

ですから、決まった配合を基準にしながら、目の前のお車に合わせて色を微調整します。これが調色という作業です。

調色した色は、テストピースと呼ばれる板に吹き付けて確認します。弊社で使っているものは裏にマグネットが付いていて、車体に直接くっつけられます。ボンネットに貼り付けて、隣のフェンダーやバンパーと見比べながら詰めていきます。

難しいのは、隣接するパーツの日焼け具合がそれぞれ違うことです。バンパーとフェンダーで色の変化に差があることもあります。どちらか一方に完璧に合わせれば、もう一方から浮いて見えてしまいます。ですから、実際に目で見て違和感が限りなく少なくなるところを探して色を作ります。

仕上げの塗装そのものは1日で終わります

塗装が完了して艶が戻ったスバルXVのボンネット

下地が整い色が決まってしまえば、塗料を吹き付ける作業自体は1日で終わります。あとは乾燥させてから磨きをかけ、塗装面を整えれば完成です。


意外に思われるかもしれませんが、これまでお伝えしてきた通り、塗装の仕上がりを決めるのは塗る前の工程です。3〜4日かけて古い塗装を剥ぎ取り、下地を丁寧に整え、色を作り込んでから、ようやく塗りに入る。それこそが、ボンネット1枚を直すということなのです。

納期は2〜3週間、費用は88,000円(税込)でした

ボンネット1枚のクリア剥がれ修理の場合、お預かりは2〜3週間ほどになります。

ただし、この期間は前後します。他のご依頼がどれくらい詰まっているか、そして天候にも左右されるためです。塗装は湿度や気温の影響を受けます。条件が悪い日には作業を進められないこともあります。加えて、弊社の鈑金塗装は担当スタッフが1人で行っているため、どうしても幅が出ます。お預かり期間については、お見積りの際に改めてお伝えします。

お預かり中は、無料の代車をご用意します。

今回のスバルXVは、ボンネット1枚の修理で88,000円(税込)をいただきました。

目安として参考にしていただければと思います。ただし、どのお車も同じ金額になるわけではありません。同じボンネットのクリア剥がれでも、次のような条件で金額は変わります。

  • ボディカラーの種類
  • クリア劣化の程度や範囲
  • サビの有無
  • 車種によるボンネットの大きさや形状

などです。

ここまでお読みいただいた方には、剥ぎ取りに何日もかかり、色を作るのにも手間がかかることが伝わったかと思います。作業量が変われば、金額も変わってきます。

クリア剥がれにお困りの方へ

ボンネットや天井のクリア剥がれは、放っておいて元に戻ることはありません。時間が経つほど範囲が広がっていきます。

ダイ・ケンオートサービスでは、LINEまたはメールでお写真を送っていただければ、おおよその目安をお伝えできます。実際の状態を見ないと確定した金額は出せませんが、まずは写真で判断できる範囲からご案内します。

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ボンネットのクリア剥げ

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