鈑金塗装で手抜き修理をされるとこうなる!動画で解説

修理に出した車が戻ってきた。見た目はきれいだし、特に問題なさそう。

‥ところが数ヶ月〜数年後、修理したはずの場所の塗装がペリペリと剥がれてきた。

これ、実は珍しいことではありません。自動車の修理は技術職ですから、どうしても上手い下手があります。そして悲しいことですが、酷い手抜き修理をする業者があるのも事実です。

この記事では、実際に当店に持ち込まれた手抜き修理の車を動画でお見せしながら、なぜこうなるのか、そして手抜き修理を避けるために確認すべきポイントを解説します。

目次

修理した車の塗装が自然に剥がれてきた

お客様から「塗装が自然に剥がれてきたので修理してほしい」とのご依頼がありました。

お車を拝見すると、以前に修理をされた事がわかる痕がありました。パッと見はきれいに仕上がっていたのですが、塗膜の状態を確認したところ、明らかにおかしい。

手抜き修理をされても、直後にはわかりづらいものです。しかし時間が経つと、塗装の剥がれ、パテの浮きなど、さまざまな問題が出てきます。

【動画】マスキングテープだけで塗装がペリペリ剥がれる

この動画では、修理された箇所にマスキングテープを貼って剥がしただけで、塗膜がベリベリと剥がれてしまう様子をご覧いただけます。

ここがポイントなのですが、マスキングテープは通常のテープより粘着力が弱いんです。養生用のテープですから、剥がしても跡が残らないように作られています。

そんな弱い粘着力のテープで塗装が剥がれるということは、塗料がボディーにまったく密着していないということです。

なぜこうなる?手抜きされた「足付け作業」とは

この車の塗装が剥がれた大きな原因は、「足付け作業」が行われていなかったことにあります。

足付け作業とは?

足付けとは、塗装する前にボディー表面をサンドペーパーなどで研磨して、わざと微細な傷をつける作業です。

「え、傷をつけるの?」と思われるかもしれませんが、これには大切な理由があります。

ツルツルの面に塗料を塗っても、塗料はうまく食いつきません。表面に微細な凹凸を作ることで、塗料がしっかり噛み合って密着するんです。壁にペンキを塗る前にヤスリがけをするのと同じ原理です。

足付けを省くとどうなるか

足付けをしないまま塗装すると、塗料は表面に「乗っているだけ」の状態になります。接着力がほとんどないので、テープを貼って剥がすだけでもペリッと取れてしまう。まさに動画でお見せした通りの状態になるわけです。

足付けは地味で手間のかかる作業ですが、仕上がりの耐久性を決める非常に重要な工程です。ここを省くのは、完全に手抜きと言えます。

足付け以外にもある、よくある手抜き工程

鈑金塗装にはたくさんの工程がありますが、手間を省こうとすると手抜きされやすいポイントがいくつかあります。

下地処理の省略

塗装前には、錆の除去、脱脂(油分の除去)、サーフェイサー(下塗り)の塗布など、複数の下地処理が必要です。これらを省略すると、塗装後に錆が進行したり、塗膜の密着不良が起きたりします。

パテの厚盛り

パテは可能な限り薄く盛るのが鉄則です。そのためには、凹みをしっかりと鈑金で叩き出したり引っ張り出したりして、元の形に近づけておく必要があります。十分に整形してからパテを薄く盛る。これが正しい手順です。

しかし鈑金工程には手間と時間がかかるため、ここを手抜きして整形が不十分なままパテを厚く盛ってごまかすケースがあります。厚盛りされたパテは後々割れやすく、修理した箇所にヒビや段差が出てくる原因になります。

パテの乾燥不足

鈑金で凹みを直した後、表面を平滑にするためにパテを使います。パテは十分に乾燥させてから研磨する必要がありますが、乾燥時間を短縮すると、後からパテが痩せて(収縮して)表面に段差やうねりが出てくることがあります。

手抜き修理を避ける方法はあるのか?

ここまで読んで「じゃあどうすれば手抜きされずに済むの?」と思われたかと思います。

正直に言いますと、外から見て手抜きかどうかを判断するのは非常に難しいです。

ネットで「板金塗装の業者の選び方」と検索すると、「見積書の内訳が明確か確認しよう」「保証があるか聞こう」といったアドバイスが出てきます。間違いではないのですが、修理の現場から言わせていただくと、正直あまり当てにはなりません。

見積書に工程の内訳を細かく書く工場のほうがむしろ少数派ですし、板金塗装に「◯年保証」をつけている工場もほとんどありません。そういったものがあるかないかで手抜きかどうかは判断できないんです。

結局のところ「人」で選ぶしかない

身も蓋もない話に聞こえるかもしれませんが、最終的には「この人(この工場)は信頼できそうか」を感じ取るしかないと思っています。

たとえば、

  • 質問したときに、わかりやすく丁寧に答えてくれるか
  • お客さんの立場に立って説明してくれるか
  • 「ここはこう直します」「この傷だとこのくらいかかります」と、ごまかさずに話してくれるか

結局、修理の仕上がりも「人」で決まります。お客さんに対して丁寧に向き合ってくれる工場は、作業にも丁寧であることが多い。逆に、説明が雑だったり面倒くさそうにされたら、作業も同じかもしれません。

「この人になら自分の車を任せられる」と感じられるかどうか。車を預ける前に、電話や見積もりの段階でそこを感じ取っていただくのが、一番確かな方法だと思います。

エガ社長

安い修理にはそれなりの理由があります。大事な愛車を預けるなら、まずは電話で話してみて、信頼できるかどうかを感じ取ってください。

まとめ|鈑金塗装は「安さ」より「技術と信頼」で選ぶ

鈑金塗装の業者を選ぶとき、修理料金は確かに大事なポイントです。しかし安さだけで選んでしまうと、今回の動画のように手抜き修理をされてしまうリスクがあります。

手抜き修理をされても、修理直後にはわかりにくいものです。数ヶ月〜数年後に塗装が剥がれたり、パテが浮いてきたりして、結局やり直しになる‥ということにもなりかねません。

ネットの情報ももちろん重要なですが、実際に電話をしてみたり、見積もりを依頼してみたりして、「この工場の人は信頼できそうか」を自分の目と耳で感じ取ること。遠回りに見えて、それが一番確かな選び方だと思います。

佐賀県で自動車ボディーの修理・鈑金塗装のことなら、(株)ダイ・ケンオートサービスにお気軽にご相談ください。お見積りは無料です。お車の写真をLINEやメールでお送りいただくだけでも、おおよその目安をお伝えできます。

関連記事:

お気軽にご相談ください

0952-47-7033

営業時間9:00〜18:00 [ 日・祝日除く ]

メール・LINEは24時間受け付けています

鈑金、鈑金パテ処置

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

SNSにシェア
目次