車の傷や凹みの修理はどこに依頼する？業種ごとのメリットデメリット

自損事故や交通事故による、愛車のボディーのキズやへこみの修理をどこに依頼すればいいのか？を迷った方も多いのではないでしょうか？

弊社は鈑金塗装屋ですので、ポジショントークにならないように、できるだけ公平な目で解説してみたいと思います。

車の傷やヘコミの修理などボディー修理全般のことを、ここでは鈑金塗装と表記します。

ディーラー修理の特徴とメリット・デメリット

特徴

ディーラーの一番の特徴は安心感がある事でしょう。「メーカー」という立場上、責任を持ってやってくれますので安心して任せることができます。

しかし知っておいて欲しいことがあります。鈑金塗装もディーラーの工場でやっていると思われるかもしれませんが、ほとんどは下請けの鈑金塗装業者に外注されています。しかし鈑金塗装業者はディーラーから高いレベルを要求されるので、仕上がりは安心だと思います。

また損傷にもよりますが、修理よりも新品パーツへの取り替えが多くなり修理料金は高くなりがちです。修理をして後々に何らかのトラブルが発生する可能性を残すよりも、新品パーツに取り替えた方がディーラー側からみても安心だからでしょう。

修理料金はコンピューターの見積りシステムで行われるために、値引きなどの対応は望めません。

メリット

• 安心感がある
• 鈑金塗装以外にも車全般のことを相談しやすい

デメリット

• 修理代が高額になりやすい
• 安くするための中古品や社外品の使用は不可
• 値引き対応は難しい

外車などの個々の専門性が高い車種は、ディーラーに頼むのが最善かと思います。

中古車販売店

特徴

もしも中古車販売店から車を買ったのであれば、そこにお願いするのも良いかもしれません。中古車販売店側からすれば、車を買ってくれたお客様ですから、親切丁寧な対応になりやすいでしょう。

アフターサービスとして、何らかのサービスをしてもらえる可能性があるかもしれません。

ただし鈑金塗装工場がないお店がほとんどですので、ここでもディーラーと同様に外注での対応になるかと思います。鈑金塗装屋への仲介となりますので、見積りを出したり細かい相談の回答は少し時間が掛かるケースが多くなります。

メリット

• アフターサービスとして何らかのサービスを受けられる可能性がある
• 親身になって対応してもらえる

デメリット

• 仲介になるので時間が掛かりやすい
• 仲介なので細かい相談の回答は難しい
• 値引き対応は難しい

ガソリンスタンド、大手カー用品店等

特徴

最近では、ガソリンスタンドや大手カー用品店でも鈑金塗装の引き受けをするお店が増えています。気軽に来店や相談ができるのが最大の特徴です。整備工場が併設されているお店は多いですが、鈑金塗装工場を持っているところは少ないでしょうから、ここでも鈑金塗装業者に外注されることになります。

メリット

• 気軽に来店や相談ができる

デメリット

• 仲介なので時間が掛かりやすい
• 仲介なので細かい相談の回答が難しい
• 値引き対応は難しい

鈑金塗装屋

特徴

鈑金塗装工場は整備工場と混同されがちですが、整備工場は主にエンジン周りや足回りなどの修理や整備をするお店です。一方で鈑金塗装屋は外装（ボディー周り）の損傷の修理や塗装をするお店です。

整備工場には国家資格が必要ですが、実は鈑金塗装業を営むのには公的資格は必要がありません。そのためにお店ごとに技術力には大きな差があります。ですので信頼できるお店に行くことが重要になります。

外注ではなく自社で修理するために、柔軟な対応が望めます。中古パーツを使ったり社外品の部品を使ったりの相談にも応じてくれます。

ディーラーやカー用品店等に比べて来店には敷居が高く感じられるかもしれません。ホームページやSNSなどで事前に調べて来店すると良いかと思います。

メリット

• 柔軟な対応が望める
• 鈑金塗装の専門なので安心できる
• 修理に関する疑問や質問に的確に回答できる

デメリット

• 来店の敷居が高い
• お店ごとの技術力に差がある

まとめ

ここでは4つの分類をしましたが、鈑金塗装工場と整備工場を併設してるお店や、整備工場が中古車販売をしているなど、営業形態は様々です。

ここまで読んでいただくと分かる通り、どこに頼んでも最終的にはほとんどが鈑金塗装業者で修理がされていることが分かります。

それぞれのメリットをまとめますと、

• ディーラー – 安心感
• 中古車販売店 – 手厚いサポート
• ガソリンスタンド・大手カー用品店 – 気軽に行ける
• 鈑金塗装屋 – 柔軟性のある対応

このようになります。ここで解説した情報をもとに、自分に合った店舗にお願いすると良いかと思います。