ボンネットのクリア剥げを修理塗装してほしいとのご依頼をいただきました。お車はトヨタ・セラで、1990年頃に販売されたガルウイングが特徴の名車です。
ボンネットの確認
実際に見てみますと、ボンネットのクリアが少し特殊な剥げ方をしています。通常でしたら表面が傷んできて白っぽくなったりざらついたりして、それから剥げてくることが多いです。
よくあるボンネットのクリア剥げ
今回のお車は、実は全塗装をしてあるために、このような変わった剥げ方をしているようです。
修理工程
傷んだクリア層の削り落とし
まずはクリア層を削り落としていきます。必要に応じてパテを盛ることもあります。この傷んだクリア塗装の削り落とし作業が、かなりの手間と時間が必要になります。
クリアだけを塗装してください。
いえ、そう簡単にはいかないんです‥
全剥離をしてから再塗装になります。
サーフェイサーの塗布
サーフェイサーという下処理用の塗料を塗ります。サーフェイサーには以下の目的・効果があります。
- 表面のごく小さな凸凹や傷を埋め滑らかにする
- 塗料の吸い込みを抑えて仕上がりを良くする
- 塗装のムラを抑えたり発色を良くする
- 塗料の密着性を高める
サーフェイサーを塗布後に、目の細かい耐水ペーパーで研磨をすることで、表面がツルンとなって滑らかになります。
仕上げ塗装
途中で気付きましたが、元々の色は別のカラーで、この青色は全塗装で塗り替えられていました。そうなると色の配合も分かりませんので、ゼロから調色をして作る必要がありました。この調色もかなり大変でした。
仕上げ磨き/確認
塗装後はしっかりと乾燥をさせてから仕上げの磨きを行います。塗装表面を整えて綺麗な肌を作り出します。
外の自然の光の元で、色や艶などに問題がないか確認をします。工場内の日陰では綺麗に仕上がったように見えて、外に出して見ると、色が合っていなかったなどといったこともあります。その場合は塗装のやり直しとなります。
最後の最後まで気が抜けないのが板金塗装の特徴です。
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