今回は、70万円だった鈑金塗装の見積もりが、最終的に42万円で修理が終わったケースのご紹介です。
車の状態の確認とヒアリング
実際に車両を確認したところ、かなりひどい損傷が見受けられました。車両保険には入っていないために、自費での修理だそうです。
この車を買った大型店で見積もりを依頼され、その金額が約70万円ほどになったそうです。お客様はそれが高いのか安いのか、または妥当なのか分からないとのことです。
そのこともあって、弊社でも見積もりを出して欲しいとのことでした。
見積もりが難しい今回のケース
主な損傷の箇所は以下の通りです。
- フロントバンパー
- ボンネット
- 右ヘッドライト
- 右フロントフェンダー
- 右フロントドア
- 右リアドア(スタイドドア)
- 右リアフェンダー
- 右テールランプ
- リアバンパー
そのほかにも細々したパーツや、外側からは見えない内部の損傷もあるはずです。今回のお車の見積もりには、いくつかの難しい問題がありました。
- ひどい損傷のフロント周りの内部の見えない部分は推測で見積もるしかない
- 再利用できるか交換が必要なパーツなのか、不明な箇所が多数存在する
- 修理できるか、交換が必要な箇所の判断が困難な部分が多い
このように不確定な要素が多くなっています。実際に分解して見てみないと分からない、やってみないと分からない損傷箇所が多いということです。
また年式がかなり新しい車でしたので、中古パーツがほとんど見つからないという問題点もありました。
見積書作成の経緯
ダイ・ケンオートサービスでは、お客様のご要望にできる限りお応えすることを心掛けています。
しかし今回のケースはかなり難しい判断が必要でした。できるだけ安くしてお客様の負担を減らしてあげたいのが本心です。しかし、今回の見積もり作成で絶対に避けたいことがありました。
それは後から追加料金を発生させることです。そうなるとお客様からの信用を失うことになりかねません。
それよりも最大の料金のお見積もりを出しておいて、実際の修理過程で安くできた部分を値引きする方が、お客様のためにも良いと考えました。
そのため今回のお見積もりは、不確定要素の部分はあえて高い方でお見積もりしました。例えば「修理できそうだけど実際にやってみないと分からない。」そのような箇所は取り替えで見積もりをしたということです。
最終的には約60万円ほどのお見積もりになりました。大型店での70万円というお見積もりも法外な値段ではなかったと思います。
見積書は2枚に渡るほどの項目になりました。今回のような酷い損傷のケースでは、見積もりは簡単には作れないというのを感じてもらえれば幸いです。
あとは、どこで修理を依頼されるのかの判断はお客様にお任せしました。大型店と比べてもそんなに大幅に安くなった訳ではないので、購入された大型店で修理したいと判断されるかもしれません。弊社で修理をするように無理やりに勧める事はしませんでした。
その結果、後日に連絡をいただき弊社にご依頼をいただきました。「ダイ・ケンオートさんは信用できる」と言っていただけました。
悪徳修理業者の手口
今回のような複雑な修理の場合に、始めにかなり安い見積もりを提示する手口があります。
そして修理を開始してから、「見積もり時には分からなかった箇所が損傷している。」「実際に作業をしたら損傷が激しくて工賃が高くなった。」などと言って、後から追加料金を請求してくる場合があります。
それが仕方がないケースもありますが、初めから追加料金を発生させることを前提とした、悪意がある見積書を作る業者もあります。
最終的には42万円の修理費用で完了
実際に修理を進めた結果、見積もりでは交換にしていたパーツが再利用できたものが多くありました。ヘッドライトとテールランプは中古パーツが見つかり、新品交換より安くなりました。それ以外でも安く出来たポイントが多くありました。
最終的な修理費用は42万円ほどとなり、初めの60万円ほどの弊社の見積りより大幅に安くなりました。
お客様の声
仕上がりの良さと、42万円になった修理代にとても喜んでいただけました。今後また車で何かあったら、必ず弊社にお願いすると言っていただけました。
まとめ
バンパーを擦った、ドアがへこんだなどの軽い損傷のケースだと、簡単に正確な見積もりが出せます。しかし今回のように酷い損傷の場合は、お見積もりを出すことが難しいことを分かってもらえたのではないかと思います。
また見積もりの提示の仕方にもいろいろあると分かっていただけたと思います。
ただ一つお約束できることは、弊社ではお客様を騙したりしてまで依頼を受けようとはしないという事です。お客様にとって最善の結果になるようにと心掛けています。また強引な話の進め方はしませんので、お気軽にご相談いただければ幸いです。