交通事故を起こしても慌てないために|修理工場が教える事故対応の流れ

事故を起こしてしまったら、まずはケガ人の救護と警察への届出。その後、修理工場に車を持ち込めば、保険会社との対応は修理工場が行います。この記事では、事故直後にやるべきこと、やってはいけないこと、修理完了までの流れ、保険会社との交渉のポイントまで解説します。

目次

はじめに – 佐賀で20年、事故対応を見てきた修理工場として

交通事故
お客様

交通事故に遭ったんだけど、この後どうすればいいの?

そんなご相談をいただくことがあります。事故の直後は誰でも気が動転してしまうものです。何から手をつければいいのか分からなくなるのも無理はありません。

ダイ・ケンオートサービスは、佐賀市で創業して20年になります。これまで数多くの事故車両の修理をお手伝いしてきました。修理の技術だけでなく、保険の仕組みについても熟知しています。

この記事では、そんな私たちの経験をもとに、事故を起こしてしまったときに何をすべきか、どんな流れで修理が進むのかをお伝えします。いざというときに慌てないための参考にしていただければ幸いです。

事故直後にやるべきこと

事故を起こしてしまったら、まずは落ち着いて以下の対応を順番に行ってください。

まずはケガ人の救護と安全確保

最優先はケガ人の救護です。相手や同乗者にケガがないか確認し、ケガ人がいる場合は119番で救急車を呼びましょう。頭や首を強く打った可能性がある場合は、むやみに動かさないようにしてください。

同時に、二次災害を防ぐことも大切です。車を安全な場所に移動できる状態であれば、道路の端に寄せましょう。移動が難しい場合は、ハザードランプを点灯させ、可能であれば発炎筒や三角表示板で後続車に知らせてください。

警察への届出は義務です

「軽い接触だから」「相手も大丈夫と言っているから」と、警察を呼ばずに済ませようとする方もいらっしゃいます。しかし、これはトラブルの元です。

実は、事故を起こした場合の警察への届出は道路交通法第72条で義務付けられています。

交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員は、(中略)警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官が現場にいないときは直ちに最寄りの警察署の警察官に(中略)報告しなければならない。 ― 道路交通法第72条第1項より抜粋

届出をしなかった場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金という罰則もあります(道路交通法第119条)。

参考:道路交通法|e-Gov法令検索

また、警察に届出をしないと「交通事故証明書」が発行されません。この証明書がないと、保険会社への保険金請求がスムーズにいかない場合があります。どんなに軽い事故でも、必ず110番で警察に届出をしてください。

相手方の情報を確認する

警察が来るまでの間に、相手方の情報を確認しておきましょう。特に確認しておきたいのは以下の3点です。

  • 氏名、住所、連絡先
  • 車の車種、色、ナンバー
  • 加入している保険会社名

免許証を見せてもらい、スマートフォンで撮影しておくと確実です。

事故状況を記録に残す

記憶が鮮明なうちに、事故の状況を記録しておくことも重要です。ご自身の保険会社に報告する必要があります。スマートフォンで以下のような写真を撮っておきましょう。

  • 事故現場のおおよその住所(交差点の名称など)
  • 事故現場の道路等の全体の様子
  • 相手の車の損傷箇所

修理工場の立場から言いますと、相手の車の損傷写真もあると助かります。どのような衝突だったのかを把握する手がかりになりますし、後々の交渉で役立つこともあります。

また、ドライブレコーダーを搭載している場合は、映像データを上書きしないよう保存しておいてください。

現場でやってはいけないこと

「事故現場でこうしてしまって、後から困った」というご相談もよくいただきます。ここでは、現場でやってはいけないことをお伝えします。

警察を呼ばずに済ませる

「大した事故じゃないから」「相手も警察を呼ばなくていいと言っている」と、警察を呼ばずに済ませようとする方もいらっしゃいます。

しかし、これは先ほどお伝えした通り法律違反ですし、何よりトラブルの元です。警察に届出をしないと「交通事故証明書」が発行されませんので、後から保険を使おうとしても手続きがスムーズにいかない場合があります。

面倒に感じるかもしれませんが、どんなに軽い事故でも必ず警察に届出をしてください。それが後々の自分を守ることにつながります。

その場で示談をしてしまう

事故の相手から

「この場で解決しましょう」
「修理代は払いますから」
「この部品の交換代だけで大丈夫ですから」

などと、示談を持ちかけられる場合があります。しかし、その場での示談は絶対に避けてください。

実際に弊社のお客様であったケースですが、相手から「私の車のミラーだけ交換してくれればいいから。」と言われて「分かりました。」と、その場で話をつけた方がいらっしゃいました。ところが後から、「よく見たらボディにも傷がついていて、ミラーの取り付け部分も曲がっていた。」と言われて、その後に揉めたそうです。

その場では気が動転していて、損傷の全体像が見えていないことがほとんどです。その場での示談はトラブルの元です。後から体の痛みや追加の損傷が見つかることもありますので、必ず保険会社を通して正式に対応しましょう。

修理工場はどうやって選べばいい?

事故後にお越しいただいたお客様から「最初はどこの修理工場に出せばいいか分からなかった」という声をよく聞きます。

保険会社の提携工場でなくても大丈夫

保険会社に連絡すると「提携工場を紹介しましょうか」と言われることがあります。しかし、修理工場は必ずしも提携工場でなければいけないわけではありません。ご自身で修理工場を選んでも問題ありません。

あわせて読みたい
交通事故での車の修理はどこに頼めば良いのか?失敗しない修理工場の選び方 交通事故で車が損傷してしまったとき、多くの方が「どこに修理を頼むべきだろう?」と不安になるものです。特に初めての事故では、修理先の選択に悩むのも無理はありま...

自分で修理工場を選ぶメリット

自分で修理工場を選ぶメリットはいくつかあります。

まず、保険の仕組みにも詳しい工場であれば、修理だけでなく保険会社とのやり取りについても相談できます。

また、地元の修理工場であれば、事故後のアフターフォローも相談しやすいですし、今後の車検や整備なども含めて長くお付き合いできます。

そして何より、お客様の立場で動いてくれるかどうかが大切です。提携工場は保険会社との関係もありますので、必ずしもお客様(あなた)だけを見ているとは限りません。しかし自分で選んだ修理工場であれば、お客様であるあなたのために動いてくれると思います。

弊社では、保険会社ではなくお客様に向き合い、どのように進めるのが最善かを一緒に考えます。

あわせて読みたい
車の傷や凹みの修理はどこに依頼する?業種ごとのメリットデメリット 自損事故や交通事故による、愛車のボディーのキズやへこみの修理をどこに依頼すればいいのか?を迷った方も多いのではないでしょうか? 弊社は鈑金塗装屋ですので、ポジ...

修理完了までの流れ

「まず見積もりを出してほしい」というご要望をいただくこともありますが、実は事故修理の見積もりは、車を修理工場に持ち込んでからでないと出せません。ここでは、修理完了までの流れをご説明します。

まずは修理工場に車を持ち込む

事故後、まずは修理工場に車を持ち込むところからスタートです。

車が自走できる状態であれば、そのままお持ち込みいただいて大丈夫です。自走が難しい場合は、レッカーで運ぶ必要があります。JAFに加入されている方はJAFを呼んでください。未加入の場合でも、ご自身の自動車保険に自動付帯されているロードサービスで無料でレッカーを利用できる場合があります。

あわせて読みたい
ロードサービスが無料で使えるって本当? 自動車が故障したり自走不能になった等のトラブル時に、無料でロードサービスを利用できる方法を知っていますか? 実は自動車任意保険に加入していると無料で利用できる...

保険会社との立会いと見積もり

車を修理工場にお預けいただいた後、保険会社の担当者(アジャスター)と修理工場が立会いを行います。損傷の状況を一緒に確認し、修理方法を決定します。見積もりはその後に出てきます。

この流れがあるため、事故直後にすぐ見積もりを出すことはできないのです。

修理開始から完了まで

修理方法と見積もりが決まれば、修理開始となります。もしくは見積もりが決まらないままに修理を開始するケースも多々あります。

修理期間は損傷の程度によって異なりますが、大きな損傷の場合は数ヵ月かかることもあります。

修理が完了しましたらご連絡いたしますので、お引き取りをお願いいたします。

ここまでの流れで、保険会社との対応は基本的に弊社が行います。お客様は車を預けていただいたら、修理が終わるのを待つだけです。

保険会社との交渉で知っておきたいこと

自動車保険

事故の修理では、保険会社とのやり取りが発生します。ここでは、知っておいていただきたいポイントをお伝えします。

納得がいかないことは、はっきり伝える

保険会社から提示された内容に納得がいかない場合は、遠慮せずにはっきりと伝えることが大切です。保険会社の言いなりになる必要はありません。

「なぜこの過失割合なのか」など、不明な点や疑問があれば確認しましょう。納得がいかないまま進めてしまうと、後から後悔することになりかねません。

過失割合は交渉で変わることもある

事故の過失割合は、最初に提示された数字がそのまま確定するわけではありません。交渉によって変わることもあります。

実際にあったケースですが、最初は60(相手)対40(自分)と言われていた過失割合が、しっかりと状況を説明し交渉した結果、90対10に変わったことがあります。また、80対20と言われていたものが、100対0になったケースもありました。

もちろん全てのケースで変わるわけではありませんが、納得がいかない場合は主張してみる価値はあります。

あわせて読みたい
交通事故で「お互いに動いていたらどちらにも過失は発生する」の嘘 交通事故に遭いました どんなに注意していても、交通事故に遭う事はあります。つい先日、私自身も交通事故に遭いました。 事故の状況を説明するのも難しいので、ドライ...

ドライブレコーダーの映像が決め手になることも

最近では、ドライブレコーダーの映像が過失割合の判断に大きく影響するケースが増えています。

これまでは過去の判例をもとに過失割合が決められることが多かったのですが、ドライブレコーダーの普及により、個別の事故状況がより重視されるようになってきたと感じます。実際に、映像を確認した結果「これは避けようがない」と判断され、被害者側に有利な結果になったケースもありました。

先ほどもお伝えしましたが、ドライブレコーダーの映像は上書きされる前に早めに保存しておくことが大切です。

誰に相談するかで結果が変わる

事故にあうと、友人や知人に相談される方も多いと思います。もちろん身近な人に話を聞いてもらうことは大切です。

ただ、友人や知人のアドバイスは、その方自身の少ない経験(サンプル)に基づいていることがほとんどです。「自分のときはこうだった」という話が、必ずしもあなたのケースに当てはまるとは限りません。場合によっては、間違ったアドバイスになってしまうこともあります。

事故対応については、できるだけ経験豊富な専門家に相談されることをおすすめします。弊社でも、これまで多くの事故対応をお手伝いしてきた経験から、アドバイスをさせていただいています。

代車・レンタカーについて

レンタカー

修理期間中、車がないと困るという方も多いと思います。代車やレンタカーについてご説明します。

過失がゼロの場合は相手の保険でレンタカーが使える

追突されたなど、お客様の過失がゼロの場合は、相手の保険からレンタカー代が出ます。この場合、無料でレンタカーを借りることができます。レンタカーの手配も弊社で行うことができますので、お気軽にご相談ください。

自分にも過失がある場合の選択肢

ご自身にも過失がある場合は、相手の保険からレンタカー代は出ません。ただし、いくつかの選択肢があります。

まず、ご自身の自動車保険に「レンタカー特約」や「代車特約」が付いているかご確認ください。この特約があれば、無料でレンタカーを借りることができます。

特約がない場合は、弊社の代車を無料でお貸ししています。ただし、少し古めの軽自動車となりますので、その点はご了承ください。

まとめ – 事故にあったら、まずはご連絡ください

事故を起こしてしまったときの対応について、お伝えしてきました。改めて要点をまとめます。

事故直後は、まずケガ人の救護と安全確保。そして必ず警察に届出をしてください。その場での示談は避け、相手の情報と事故状況を記録しておきましょう。

その後は、修理工場に車を持ち込んでいただければ、保険会社との対応は弊社が行います。お客様は修理が終わるのを待つだけです。

私たちダイ・ケンオートサービスは、佐賀市で創業して20年。これまで多くのお客様の事故対応をお手伝いしてきました。修理のことだけでなく、保険会社とのやり取りや過失割合のことなど、分からないことがあればお気軽にご相談ください。

事故にあって不安な気持ちでいらっしゃると思います。まずはお電話でもLINEでも、ご連絡いただければ一緒に対応を考えます。

お気軽にご相談ください

0952-47-7033

営業時間9:00〜18:00 [ 日・祝日除く ]

メール・LINEは24時間受け付けています

交通事故

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

SNSにシェア
目次